体調不良

 ホテルのチェックインでは予約を確認するのに待たされて、部屋についてからもポーターが荷物を運んでくるのに更に待たされて、ホテルで車を頼もうと思ったらちょうど空港に行く人で混雑していてまたまたかなり待たされて、「だから気取ったホテルはいやなんだ〜!」

ニノイアキノ公園内の動物園兼野生生物救護センター タクシーはMRTという高架電車の最寄り駅までで200ペソ。駅は切符を買う行列で混んでいた。ケソン駅で下車してニノイアキノ公園に入る。入場料は8ペソ。この中にWildlife rescue&Zooというのがあるので、オオコウモリが飼育されていないだろうかと見に行ったのだ。一匹いたので、女性の警備員にオオコウモリの名前を聞いてみたがわからない。誰かに聞きに行ったようだが、そのまま忘れ去られたのか無視されたのか戻ってこない。檻の掃除をしている人に聞いてみたら、ドクターと話せと言われて、事務所に入れてくれた。

ペットショップで没収されたオオコウモリ ドクターによるとこれはペットショップで売られていて、野生の動物を販売するのは違法なので没収されてきたものでヒメオオコウモリだという。フィリピンには生息しない種のようだ。残念。

 再びMRTに乗り終点でLRTという別の高架線に乗り換える。どちらの駅も構内に入るたびに荷物の中を開けて金属探知器でチェックをされる。ホテルのお隣の駅でおりてマーケットに行ってみた。野菜、果物、肉などを扱う小さなお店が並んでいる。フィリピンにはバルートあるいはバロットといって発生が進んだ卵を茹でて食べると聞いたのだが、見あたらなかった。後で聞いた話では夕方市場に行くと売られているとのことだ。

 実は密かにオオコウモリを食材として売ってないかと期待していたのだが、見つからなかった。先ほどのドクターや後ほどタクシーの運転手に聞いた範囲では、ルソン島では聞いたことがないという。

 二人ともずっとお腹の調子が悪くて、今朝のバスの旅は前日から食べる量を減らし朝ご飯は抜きで乗り切ったのだが、普段なら正露丸を一回飲むと直るのが今回は飲んでいる間は腹痛はあっても下痢はとまるのだけど、やめるとまた・・・の繰り返しで、通常ほとんどお腹をこわさない夫も同じ症状で、持っていった正露丸を飲み尽くしてしまった。ちょうど薬屋さんがあったのでLoperamideという薬を購入する。必要なだけバラで売ってくれるのが便利だ。フィリピンの公用語が英語でよかったと、心底思う。この薬、なかなかよく聞いた。

 夫が気分が悪いと言い出したので、タクシーでホテルに帰る。メーターを使って料金を取るタクシーを初めて見た。(通常○○までいくら?という交渉で決まる)なにやらガタガタ揺れながら走ると思ったらタイヤがはずれそうになったので途中で止まって締め直した。ホテルのゲートからフロントまでは坂道になっているのだが、のぼれるのかしらと心配したくなるくらい苦しそうな音のエンジンである。しかし料金は35ペソと嘘のように安い(1ペソ=2円)。今まで大して違わない距離を走って100ペソや200ペソだったのは何だったんだろう。

 今夜は出かける気がしないので、ホテル内のカフェでカレカレというエビのソースで味付けしたシーフードとパンシットカントンというフィリピン風料理を食べる。

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