廃墟のバードウォッチングとマングローブ公園

 2004年1月1日。今日も早朝のオオコウモリの帰還を見に行く。6時ころに一段落したがタケコウモリはまだ飛び交っている。いったんホテルに戻ってトイレに行く。どうも昨日からお腹を壊して不調である。私は環境が変わると直ぐ不調になるのだが、夫も今日は調子が悪いという。

 今日は世の中が静かでいつも早朝から営業しているBat shopも閉まっている。今は営業していないクラウンピークホテルの建物が周囲にいくつもある。すぐにでも使えそうな様子だが、鍵がかかり誰もいなくて窓辺の植え込みのブーゲンビリアがのびきったまま枯れている棟が続く。かつてフロントだった入り口に「本日は終了しました」という日本語の札が掛かっている。かつては日本人のツアーが来たこともあったのだろうか。African Tulipの花にマダラナキサンショウクイやメグロヒヨドリが来る。我々の泊まっている棟の直ぐ後ろに、温泉プールがあって、硫黄の匂いがプーンとするのだが、クラウンピークホテルには、使っていないけれど他にもプールがあるのを発見。緑色のオウムが廃墟の上空を通過する。

マングローブ公園マングローブ公園から干潟を見る 下のゲートのところにあるマングローブ公園に行ってみる。入場料は一人15ペソ。入り口からしばらく行くと東屋の休憩場があり、その先はマングローブの湿地を通るボードウォークになっている。更に進むと干潟にでる。潮干狩りをしているひとが何人かいる。ナンヨウショウビンが干潟の杭に止まっているのと、上空をシロガシラトビが飛ぶ他は、鳥影はない。湾の向こうの山はかなりの兀山だ。

 マングローブ公園の向かいにあるオオコウモリのなる木を見るために道路を横切ったら、ゲートの警備をしている警官に、オオコウモリに影響を与えるからジャングルに入ってはダメだと言われた。目の前の荒れ地にちょっと踏み込むのも行けないそうだ。そのくらいなら逃げないと思うけどなあ。

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