Bush fire ニューサウスウェールズ旅行記 22

シドニーに近づくと空一面が火事の煙に覆われていた夕方4時、シドニーまで200kmのところまできた。前方の地平線が一面に煙って、空の色まで変わって見える。上空高くまで上がった煙は日光が当たって赤く見える。

ニューサウスウェールズの夏は乾燥しており、葉に油分の多いユーカリの木が多いので、葉の摩擦や雷による自然発火からbush fireが起こるのはよくあることだが、今年は12月24日から始まった放火によるbush fireが州内百ヶ所以上あるという。既に20人以上が放火の疑いで逮捕され、ティーンエージャーも含まれるようだ。特にシドニー周辺はひどいと新聞で読んだのだが、まさにその火中いや渦中にやってきたのだ。

シドニーから120kmのあたりにくると空一面が煙に覆われてしまった。5時過ぎに大きなドライブインに入って休憩したが、炎こそ見えないもののまわり中から煙が上がっていて、空気が薪ストーブのような臭いがする。ドライブインの駐車場ではわれわれと同じようにあたりを見回している人が多い。

6時半、シドニーの北20kmほどにあるホーンズビーという町のはずれのモーテルにたどり着いた。一泊99$、さすが高い。のんびりしているとどこもNO VACANCYになってまたうろうろすることになりそうなのでここに決める。

モーテルの駐車場からもくもく煙が上がっているのがみえ、街中をお巡りさんがパトロールしていたり救急車や消防車が走っている。この町のすぐそばも燃えているようだ。

近くにクーリンガイ国立公園があり、オオコウモリのねぐらがあるとWEBで読んだので入口まで行ってみたが、もう終了時刻のようだ。灰が空からはらはらと落ちてくる。

ホーンズビーの街のレストランに行ってステーキで夕食。
 

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