ハリモグラ ニューサウスウェールズ旅行記 14

ドリーゴ国立公園の見事な雨林ビジターセンターは斜面のてっぺんにあるのだが、ここからまっすぐ木の道Sky walkが、突き出している。長さ数10m程。熱帯雨林の樹冠が観察できる。これでオオコウモリが目の高さで見られたりすると楽しいのだが。今通ってきたベーリンジェン渓谷が見える。

売店にオオコウモリの描かれた革の財布があったので購入する。隣接したカフェでお昼を食べる。おいしそうな料理がショーウィンドに並んでいる。Quicheと書いてあったので何だかわからないまま「クィッチェ」と指さして注文したら、ちょっと間が空いて「キッシュ?」と言いながらよそってくれた。あ、そうかキッシュだったのね。ラザーニャも美味しかった。テラスにもテーブルがありツカツクリが床の残り物を、ついばんでいる。

公園の外周をThe Gladeというバーベキュー場まで車で行く。ここは今夜のツアーの集合場所である。数km先に滝があるのでそこまで歩くことにする。ゆるやかな下り坂をいくと、トラツグミが前方を歩いている。ふと道の右側の登り斜面を見ると、太めの動物がのそのそと登っていく。針だらけのその姿は、シドニーオリンピックのシンボルの一人だったハリモグラである。あわてる様子もなく枯れ枝の密集した茂みに入っていったが、あいにくうまくカメラの準備ができなかった。デジカメの節電機能が恨めしい。昼間も活動するようだが、こんなに簡単に見られるとは思っても見なかった。

両脇は見事な熱帯雨林である。背の高い木々が立ち並ぶ。飲み水をもってくるのを忘れたこともあって、滝まで行って早々に引き返す。

とりあえずモーテルにチェックインする。けっこう広い部屋で、天井が高く、バス&トイレの天井が透明で空が見える。ベーリンジェンモーテルもそうだが、われわれにはちょっと贅沢な部屋であるが、あいにく他に選択の余地もない。

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