島を一周する

 30分以上もたって戻ってきた主人は、タクシーを捕まえられなかったのか、自分の車に乗れと言う。

 まずは空港前のビジターセンターへ寄る。緑島のなりたちや名前の由来、島の生物の紹介などの展示があり、臺灣狐蝠の模型があった。緑島の紹介ビデオを見る。海の生物の映像が中心である。
 車で右回りに島を回る。監獄がある。誰も泳いでいないが海水浴場がある。立派な建物が建ち並んでいるのは技術学校であった。ここから道は狭い登り坂になる。
 その先には観音堂があった。キンキラの派手なお宮があり、鍾乳洞がある。中は入れるようだが、明かりなどは整備されていない。
 更に車で進む。オオコウモリが好きそうなオレンジ色のジューシーな実をつけるPandanusがあった。月桃の花が咲く。

 朝日温泉は海岸に男女別の更衣室とトイレがあり、新しくてりっぱな建物である。温泉自体は海岸に丸い浴槽が3つあり、そのうちの一つにだけ水着を着た人たちがいっぱい浸かっている。こちらではみんなで裸で共同浴場に入る習慣はないようだ。日本だと丸見えの露天風呂でも裸で入っているが。ガイドブックによれば海底の源泉は53℃から93℃というが、小雨が降るせいかお湯はぬるくて、あがると湯冷めしそうだ。すぐとなりでも温泉を掘っているようだ。これからもっと拡張するのだろうか。
 ということで、言葉が通じないのでわからないものも多かったが、1時間半くらいで駆け足で島を一周した。ご主人は運転しながら、さかんにビンロウを噛んでは赤い唾を吐いていた。

 空港周辺でおみやげやさんをのぞいて回る。リゾート地によくあるようなビーズ細工やTシャツや貝殻アクセサリーばかりで、期待したオオコウモリグッズは見あたらなかった。キティちゃんやポケモンもあった。
 夕方4時頃もうすべてのフライトが終了した滑走路にベニバトとシロチドリが降りていた。

 夕食はセルフサービスのお店で、二人で180元だった。あまりお客が入っていないお店で、おかずが冷えていた。朝飲んだ酔い止めがまだ効いているような感じで、何となく頭がすっきりしない。

 

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