バードウォッチング

 本格的にバードウォッチングしている暇はないが、台北市内の植物園が探鳥ポイントなので行ってみた。池があり、ヤシや常緑樹の木々が生い茂る静かな場所で入場料はただである。シロボタンという鸚鵡の仲間がかしましく鳴きあっているが、これは野鳥なのだろうか。
 真っ黒い体に赤いくちばしの目立つクロヒヨドリがびよびよびよと濁った声で囀る。
 園内を歩いていくと、望遠レンズつきの写真機やビデオに望遠レンズをつけた人、望遠鏡を構える人が何人か集まっていた。日本で珍鳥が出たときの様子にそっくりだ。みんなが見ている方向に双眼鏡を向けると、木の上に枝を集めて作った粗雑な巣があり、サギの仲間が座っているのが見えた。日本野鳥の會と台灣野鳥資訊社監修の「台灣野鳥図鑑」で、ヨシゴイやミゾゴイの並んでいるページを開いて、近くにいた人に「どれ?」と聞いてみたら、以外にも日本語が返ってきた。ズグロミゾゴイを指さして、「日本にはいない鳥でしょう。」という。毎年4月に此の植物園に来て営巣し、現在ヒナが2羽いるとのことだ。植物園では地面に降りてミミズを食べているらしい。
 しばらく歩いていると、遊歩道近くの林床で地面をつついているゴイサギの仲間がいる。またまたバードウォッチャーが数人集まっている。幼鳥なので、どれかなあと図鑑を開いて迷っていると、先ほどのグループの一人で、日本語のしゃべれない人がわれわれの図鑑を指さして「まー○○」と言いながら教えてくれたのは「ミゾゴイ」であった。ミゾゴイのいたポイント
 この他にも五色鳥という名前の通りにカラフルな鳥など何種類かが見られた。リスもいた。

 雨が降ってきたのでタクシーでホテルに帰る。植物園の門の前にとまっていた車体がへこんだタクシーに乗ったら、強引な恐ろしい運転だった。もっともこの運転手に限らず、みななかなか強引な運転をするようで、バイクとの軽い接触事故などはよくあるようだ。

 

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