夕方、再びラヤ山にドライブする。ヒメアマツバメとリュウキュウツバメが道の上を飛び交う。
オオサイチョウが10羽ほど、ゴアッゴアッとガチョウのような声を出しながら間近で道を横切っていった。大きな図体がそばを通ると、わさわさわさと翼がはためく音がする。遠くから見ても大きなくちばしのシルエットでわかる。つくづく不思議な姿をした鳥だ。
リスもあちこちで見かける。あまりしっぽがふさふさしていないリスだ。目の周りが白いラングーンザルも姿を見せる。
夕方になるとOriental Pied Hornbillという小型の白黒のサイチョウが、軽いケケケケケという声で、あっちでもこっちでも鳴き出す。まるで大きなカネタタキだ。
カザリオウチュウが道を横切る。両端の尾羽が二本長く柄のようにのび先端が広がって、ゴルフのクラブを思わせる。二日前登ったときと比べて、今日は鳥も動物も賑やかだ。
山の入り口から少し登ったところに、大きめの実をつけたイチジクの仲間の木があって、ひょっとしてオオコウモリが来ないかと期待したのだが、騒いでいるのは、しゃがれ声のオオサイチョウばかりである。
19時42分小コウモリが飛び始める。20時20分、ホタルが2−3匹飛ぶ。かなり強い光を出すホタルだ。結局あきらめて山を下る。
ホテルの近くの両替屋は21時30分まで営業と書いてあったので、車を飛ばして21時25分に駆けつけたのだが、既にシャッターが閉まっていた。マレーシア営業時間らしい。まあ明日無人島に行くとしても、なんとかなるだろう。
今日は少し先まで歩いて、新しいフードコートを開拓する。青菜の塩魚炒めとエビのナシゴレンにはトウガラシがたくさん入っていた。これにスープヌードル、オレンジジュース、キュウリのジュースで16リンギット。キュウリのジュースとは不思議な代物だが、砂糖が入っていてスイカのような味だ。
星がきれいに見えるから明日こそオオコウモリの島に行こうと思っていたら、夜遅くまた大雨が降る。