ラヤ山

 夜のうちに大雨が降ったようだ。8月18日朝6時過ぎ、まだ真っ暗な海岸を散歩する。人なつこい猫が一匹、砂浜に用足しに来ていた。こいつも短い強い毛が生えている。

屋台の朝ご飯は好きなおかずをご飯にのせる 朝ご飯は近くの屋台で食べる。お皿にご飯をよそってくれて、あとはおかずを好きなだけ大皿からとって盛る、経済飯という方式だ。4.5リンギット。この手のお店ではコーヒーというと、インスタントに砂糖、粉クリームを入れて出してくる。

 ホテルのオーナー夫妻の話では、冬には裏庭にマンゴーがなり、いろいろな種類のコウモリが来るという。またホテル前にはガジュマルの木があるが、年に三回ほど実がなり、ここにもコウモリがやってくるという。

 島の最高峰、標高881mのラヤ山にドライブに行く。山に登る入り口で入場料0.5リンギットを取られる。0.5リンギットというのは20円足らずだが、これをわざわざ係員を置いて徴収し、領収書を発行すると赤字にならないのだろうか。

 なかなか見事な熱帯林である。ちょうど鳥の声が少なくなる時間帯だったのか、ブッポウソウだけがやたら目立つ。カニクイザルはいたるところで見られる。Dusky Langurという目と口の周りが白い尾の長いサルにも出会った。熱帯林が見事

 12時50分頂上へ。見晴らし台のテラスの土台には、リュウキュウツバメが出入りしている。ヒメアマツバメも飛び交う。更に一段高いところには人工衛星関連の施設があり、立ち入り禁止である。観光客の一団がガイドに連れられてやってくる。海の向こうの島を指さしてなにやら喋っている。隣にいた我々にも、あれはタイの島だと教えてくれる。タイからの観光客なのだろうか。そういえばランカウイ島のところどころにタイ語の表示を見る。

 下に降りるにつれ暑くなってくる。途中の駐車場から山を下りる階段というのもあり、4千数段でふもとまで降りるようだ。一段が結構高さがあり、降り立つ頃には膝が笑っていそうだ。草が生い茂り、使う人はいないようだ。

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