英会話奮闘記

 ガイドブックにほとんど載っていないマイナーな地方ばかり旅行しているので、当然ツアーとは縁がない。あるいはツアーがあってもわれわれの好みとは合わない。ということ海外でももっぱら個人旅行である。最近はインターネットやFAX で外国のモーテルやホテルや旅行会社に予約できるので、簡単に手配できてありがたい(できないときもあるが)。 

 ほとんどが英語圏なので、いろいろとドジはあるけれど何とか用は足りてきた。だいたい面と向かってしゃべっているときは相手も何とか通じさせようと努力してくれるので(あちこちで迷惑をかけているとは思うが)最終的にはなんとかなるものである。身振り手振りはもとより、船の発着所を伝えるために、手を取って目で見えるところまで連れていってくれたこともある。いつも一番手こずるのはレンタカーにどのような保険を掛けるか。しかしハワイでは日本語で書いた説明を出してくれたが、日本語でもさっぱりわからず、相手がこれとこれをかけるのがいいと言うとおりにした。つまり日本語でわからないことは英語でもわからない・・・と。逆に日本語でわかることは、たとえそのものズバリの単語がでてこなくても、色々と言い方を変えて説明することができるものだ。英語の電話は大の苦手だが、必要に迫られてハワイでは電話でタクシーを呼ぶ羽目になったし、台湾でも、しょうがなく英語で飛行機の再確認の電話をしたし、アメリカンサモアにFAXでレンタカーの予約をしたら確認の国際電話がかかってきてえらい焦ったけど何とかなったし。しかし、この時は心の準備がなかったので ものすごく焦って、夫の名前を言ってきたのだが、夫は英会話は苦手と公言していてこの手の交渉はすべて海外旅行中は私の仕事となっているので"I'm his husband."(もちろんhis wifeが正しい)と言って何とか用件を果たした。

 通訳になるわけはないから流暢な英語をしゃべろうとは思わないし、なまっていてもかまわないと思っているので発音も気にしていないが、相手が予想してないときにしゃべると絶対聞き取ってもらえなくて苦労する単語が一つ、"BIRD"である。観光ガイドに載ってないくらいだから、自然情報など日本からほとんど得ることができないので、現地のビジターセンターや魚類野生生物局や今回のようにDepartment of marine and wildlife resourcesなどの関係機関へ飛び込んで"BIRD"について資料がないかと聞くのだが、まず絶対に通じない。よほど私の発音が悪いらしい。ということで最近はノートに「BIRD」と書いておいて見せたり(英語の筆談)、図鑑を示して質問することにしている。"BAT"も相手が予想していなければまず聞き取ってもらえないが、FLYING FOXとかFRUIT BATといえばだいたい通じるので、こちらはあまり苦労せずにすんでいる。

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