ガーナ東部のシャイヒルズ保護区から、220kmほど離れた中部のカクム国立公園近くの宿レインフォレストロッジまで5時間ほど大移動である。首都アクラの周辺は大渋滞している。ご飯もガソリンスタンドで止まった時に、お弁当を車内で食べる。このフライドライスと骨付き鶏肉のお弁当がすごくおいしかった。鶏肉は適度に歯ごたえとコクがあり、小さく切った野菜が入ったフライドライスはぱらっと仕上がっていた。
夕方17:30にレインフォレストロッジにチェックイン。プールとバーがあり、平屋と二階建ての客室や食堂がぐるっと草地を取り囲んでいるリゾートホテル風だ。。ガーナの集落や途中の町や露店街では、イヌやヤギやニワトリが歩いているのはよく見かけたが、ネコは全く見なかった。ここレインフォレストロッジ草地の中庭には、珍しくネコがいた。
ガイドのアンドリューさんはここの集落で育ったという。
夕食前に今までに観察した鳥をみんなで鳥あわせ。海外では知らない鳥ばかりだし鳥図鑑を開いて一から探すのが間に合わないことも多く、せっかく観察撮影できたのに種名がわからない写真も多いが、今回は野鳥と哺乳類観察の旅をずっと開催している旅行社で過去見られた鳥のリストもあり、鳥のガイドさんがいて鳥あわせも毎日ではないけど何度がやってくれたので、識別できた鳥がずっと増えた。
その後の夕食はMr.Redという豆のシチューを頼んだ。ソースは辛くないようにしてもらったのはいいのだが、メニューに括弧づきでwith/without
a request of proteinと書いてあったのを何も指示しなかったら、大きなティラピアのグリルがついてきて、かつプランテーンという食用バナナがついている。太平洋の島で食べたプランテーンはデンプン質が多く甘みがほとんどなく芋を食べているような感触だったが、こちらのプランテーンは甘みと酸味がある。バナナもあるが、バナナは生のまま食べるもの、プランテーンは調理して食べるものと、ガーナの人にとっては別物のようだ。夕志は魚の切り身スープ。
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20時、カクム国立公園周辺の夜の観察に出発。入ろうとした道がドロドロで、車を置いて公園の外側を歩く。姿はよくわからなかったけれどロリスの仲間のポトPerodicticus pottoの目が木の上で光っている。
翌10月19日カクム国立公園には地上40mに7つの木を吊り橋でつないだ全長350mのキャノーピーウォークがあり、熱帯雨林の高木の樹幹近くの鳥やリスを観察することができる。
朝6時過ぎに公園入り口まで車で来て、キャノーピーウォークまで歩く。結構な傾斜のある道を10分ほど歩くと吊り橋の入り口の櫓のような建物。階段を上っていよいよ吊り橋へ。吊り橋は狭くて結構揺れて、歩く部分の足元に板があるのだが傾いて歩きづらい。縄を留めている7本の木の周りは狭いテラス状になっていて、そこで動物観察をする。それぞれのテラスにちゃんとゴミ箱があるのは、ゴミの投げ捨てを防ぐためだろうか。シダ類など寄生植物をつけた樹幹が目の前に見え、地上は遙か下に見える。霧がかかる熱帯雨林に朝日があたる。
アフリカアオバトTreron calvus、シラガサイチョウHorizocerus albocristatus、マミジロマメサイチョウHorizocerus hartlaubi、ビロウドオウチュウDicrurus modestusなどが樹幹に次々現れ、上空をヘビワシDryotriorchis spectabilisやアフリカクマタカAquila africana、トビMilvus migransチュウヒダカPolyboroides typusが飛ぶ。 シロクロコサイチョウ キバシオナガゴシキドリ アカアシタイヨウリスリスHeliosciurus rufobrachiumが木の幹を降りていく。クロオアブラヤシリスき、ショウハナジログエノンCercopithecus petauristaという鼻の頭にハート型の白い模様があるサルも見える。遙か彼方の地上からでは見られない光景だ。
だんだんキャノーピーウォークに人が増えて賑やかになってきたので降りる。キャノーピーウォーク入り口の櫓には行列ができていた。途中アリが行列をしているところを歩かなければならないのだが、なるべく踏まないように急いで通り過ぎたはずがすくなくとも5匹くらいが足を上がって噛みついてきた。痛い!ズボンの上からたたいて落としたり、裾をめくって剥がしたのだが、更に入り口のビジターセンター付近にあるトイレ(ガーナ英語でwash room)で足を出して良く点検したら、もう2匹噛みついていたのをはずした。しかしホテルの部屋に帰ったら一匹背中にいたが、そのまま部屋の中で行方不明になってしまった。噛まれたところはアリを剥がしても赤く腫れて痛いのだが、夜シャワーを浴びていたら更に一カ所、アリの頭だけが皮膚に噛みついたままになっていた。ここのシャワーはある程度使うと水になってしまうようで、二人目はいつも寒い思いをする。
国立公園入り口にはビジターセンターや、展示室、レストランなどがあり、子どもたちを乗せて木の周りをぐるっと一周させて遊ばせる馬もいる。たくさんの車で賑わっている。
さて11時半頃ホテルに戻ってお昼ご飯はハンバーガー、パンもハンバーグも大きい。
午後は大雨が降る、ちょっとあがったところで15時過ぎに再びカクム国立公園にいく。キャノーピーウォークからアオノドアフリカブッポウソウEurystomus gularis、ススイロヒタキMuscicapa comitata、シラガサイチョウHorizocerus albocristatusは成鳥で顔全体が白い。ミドリカッコウChrysococcyx cupreus、オジロヒヨドリBaeopogon indicator、テリサンショウクイCampephaga quiscalina、キノドタイヨウチョウChalcomitra adelbertiなどが見られた。さらにはチャボウシヒメムシクイEremomela badicepsの10羽ほどの群れがわれわれの観察所の木にやってきた。
今夜も鳥合わせ。夕食前のはずが夕食の時間がうまく伝わっていなかったのか、夕食が先に来てしまったので先に食べる。今日は夕志はFanti Kenkey Ghe、Fanti Kenkeyはトウモロコシ粉を練って熱を加えた主食。おかずは牛。啓子はBeef Fried Noodle。
20時から再びカクム国立公園に行って夜の観察。ポトやデミドフコビトガラゴGalagoides demidoviiなど夜行性の哺乳類が樹上に見られる。緑の鮮やかなヘビもいた。Green Viperとガイドは言っていた。該当する名前はいくつかあるのだが、どれも毒蛇である。またアリが行列を作って道を横断しているところを通ったが、今度はガイドを見習って、ズボンの裾を靴下の中に入れて、ズボンの下にアリに入り込まれないようにしたら、今回は洋服の表面にいるうちに払うことができた。
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