ロタとの出会い ロタへ行く飛行機

 サイパンやグアムとロタを結ぶShort360という30人乗りのプロペラ機

 東京の南には伊豆諸島・小笠原群島・硫黄列島と転々と島が並んでいる。日本の国境を越えてもこの島の並びは更に続き北マリアナ自治領という国になる。日本のお隣さんであるこの国名がピンとこない人も、サイパン島はこの国に属するといえば少しはイメージが湧くだろうか。

 もっとも何度か小包などを送った時に経験したのだが、サイパンがどこの国だかわからない人ってけっこう多い。国名Commonwealth of the Northern Mariana Islandsを見て、どこの国に出すんですかと窓口で聞かれて、これが国名なんだけど、サイパンと同じ国です、といってもまだ釈然としないような顔をされることがある。昔日本の信託統治領だったこともあるのだが。

ところでグアムやバリ島はどこの国だかわかりますか?

アメリカ合衆国と北マリアナ自治領(右の青いの)と港湾管理委員会(左のオレンジの)の旗 さてこの北マリアナ自治領の一番南の島、ロタに注目したのは1992年に千葉県立中央博物館が行った調査をまとめた、「北マリアナ探検航海記」(文一総合出版)という本を手にしたときだった。マリアナオオコウモリがロタ島には普通に生息しているように書かれていたからだ。 サイパンとグアムは直行便でそれぞれ3時間ちょっとで、ロタはこの二つの島の間にあり、プロペラ機で30分でつく。サラリーマンであまり長い休みはとれないわれわれ夫婦にも気軽に行ける、海外オオコウモリ旅行としていいなと思ったのが、ロタ島との出会いだった。 直行便で直接行けずにプロペラ機30分というのは程良い距離で、サイパンやグアムとはくらべものにならない素朴さが島にはあり、日本でもマイナーな島巡りをしてきたわれわれの感覚にぴったり合った。また、スペイン統治領、ドイツ統治領、日本の信託統治領、アメリカ領、そして現在はアメリカの自治領であり、更にフィリピンやバングラデシュの人がたくさん働きに来ているので、もともとのチャモロの文化と各国の文化が混ざり合った言語や料理や習慣は、チャンプ ルーに例えられる沖縄にも通じるところがあって、親しみが湧くものがある。

ロタ空港にはアメリカ合衆国と北マリアナ自治領(右の青いの)と港湾管理委員会(左のオレンジの)の旗が並ぶ

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