フィエスタの日曜日 

年により内容は少し違うが、’97年のフィエスタに参加した時の様子である

 10月12日の日曜日は朝10時からミサである。昨日のミサもかなり開始は遅れたが、11時過ぎに教会をのぞいてみたら、やはりまだミサの最中であった。教会はほぼ満員である。このあと道路を隔てたラウンドハウス周辺で、フィエスタ・ランチという一般向けの大パーティがある。ミサには出ないでラウンドハウスやその周辺の会場にたむろしている人も結構いる。
 ランチの会場にはテントがたくさん立ち並び長机にはテーブルクロスがかけられパンの木の葉のデコレーションが施され、ごちそうの大皿が山ほど並んでアルミホイルをかけられている。テントには長机が二列になっていて、同じ列の中では同じものが重ならないように並べてある。
 まずいちばん端に発泡スチロールのお皿やプラスティックのフォーク類がおいてあり、出発点に主食のパンの実やアチョーテライス、タロイモなどがあって、あとはおかずが続く。そして最後の所に、子豚の丸焼きや牛のローストの大きな塊などが並ぶ。
 飲み物専用のカウンターではブルーシールのオレンジジュースが既に配られている。ヤシの実ジュースのテントもあり、ヤシの実が山ほど積み上げてある。目の前で、ナタで実の頭を落としてくれる。中の水分をごくごくと飲み干すのである。さらに希望者には飲んだ後の実を二つに割って中のコプラを食べられるようにしてくれる。
 11時半ちょっと前にやっとミサが終了。参列者が賛美歌を歌う中、牧師さん退場。やがて人々が教会から向かいのランドハウス前のステージ周辺へと集まってきた。星条旗とマリアナ国旗を持った軍服姿の4人の若者が足並みそろえてステージ前に並ぶと、学校の生徒たちのコーラスが始まる。一曲目は「星条旗」。2曲目と3曲目は知らない曲だったが、雰囲気からしてマリアナ国歌とロタ島歌だろうか。そのあとスピーチが三つあった。英語とチャモロ語で二回スピーチする人もいた。3人目の年配の人は、スピーチの最後に「ビバ サンフランシスコ・デ・ボルハ」と唱えると一同が「ビバ・・・」と唱和する。これが3回繰り返された。こちらでも万歳は三唱らしい。そしていよいよバンドが音楽を始め、フィエスタ・ランチの時間である。
 レッドライス、白いご飯、パンの実の蒸したもの、タロイモの蒸したもの、サツマイモの蒸したもの、星形の白い蒸しパン、手作りのパン、小さな魚の揚げたもの、大きな魚を丸ごと揚げたもの、魚の頭ばかり揚げたもの、ミートローフ、ドライビーフ、鶏のささみサラダ、栗の皮をむいてゆでたもの、おそらくバナナとパンの実をあわせてつぶしたものをアルミホイルでくるんで蒸したもの、葉唐辛子のような味の野菜を切り刻んでアルミホイルでくるんで蒸したもの、ビーフン、ソーセージ、鶏の唐揚げ、焼きそば、スパゲティ、パパイヤのピクルス、キュウリのピクルス、ゆでたとうもろこし、トーティラス(何種類かあって大きさや焼き加減が違うのは各家庭の味なのだろう)、カニの炒め物、サザエの壺焼き、ムール貝の焼き物、マカロニサラダ、おしんこ、ゆで卵、ジャガイモの蒸したもの、マッシュポテトとグレイビィ、なにやら赤い実、さらに和え物や炒め物が何種類も、そして鳥の丸焼きがたくさん。別テーブルには牛肉の塊を焼いたものや子豚の丸焼きが5頭ともっと大きな豚を切り分けて焼いたものなどなど壮観であった。飴色に焼けた子豚は姿焼きというか尾頭付きというか、なかに はリボンでおしゃれしているのもいる。これ以外にケーキやゼリー、アップルパイなどのデザートがたくさん。りんご、バナナ、ブドウ、オレンジ、メロンそれにシロップ付けの果物が山になっているテーブルもあった。
 今日はアルコールはなしで、ペプシコーラ、ダイエットペプシ、デカフェネイティッドペプシ、リプトンアイスティ、炭酸オレンジなどの缶ジュース類が飲み放題である。お隣にはチャモロ・ビレッジといって、木とヤシの葉でつくった伝統的なチャモロの家を広場にならべた施設があり、広場は大駐車場に、入り口のチャモロハウスはお巡りさんの詰め所になっているのだが、いくつかのチャモロハウスでは、小規模な宴会をやっている。大会場から食べ物を運んでいる人もいる。一族郎党だけの宴会をやっているのだろうか。 

ロタとの出会いロタの地図サガガガ・バードサンクチュアリタイサカン自然観察路オオコウモリヤシガニとオカヤドカリその他の陸上動物植物ロタ動物園ホテル情報お店情報フィエスタの夜フィエスタランチチャモロ料理リンクガイドブック

ロタ島紹介のメニューに戻る

世界オオコウモリ紀行の目次へ