ヤシガニ
甲長120mmほどで体重は1.3kg以上にもなる。カニという名を持つが、ヤドカリの仲間である。ただし、宿は借りないヤドカリである。ココヤシやタコノキの実を頑丈なハサミで割って食べる。南の島の名物で、日本でも沖縄に生息する。日本人と見るとヤシガニをすすめてくるレストランもある。けっこう高いので、注文するときは値段を確認してからにしよう。1シーズンに40匹まで捕獲が許可されると聞いた。飼育している人もいる。祝い事の時などに食べるのだろうか。 夜ドライブしていると、道に出ているのを見ることがある。7月に見たときはお腹に卵を抱えた雌であった。海で産卵するのでちょうどその途中だったのだろう。ロタでは1月と7月に二回産卵期があるという話も聞いた。オスには腹肢がなく、メスはヤシ左側にのみ3個ある。 まちがってもうっかり手をだしてはいけない。ヤシガニのはさみは強力で、ヤシの実を開けるだけの力があるあるから、「ぐー」を出しても勝ち目はない。ハサミを持てば逆襲される心配はない。背中側はハンマーでなければ割れそうもないほど堅いのに、腹の部分は柔らかくぷよぷよしている。
オカヤドカリ
甲長38mmほどにもなる紫色の陸地性のヤドカリ。昼間にもみかけるが、夜出会う確率のほうが高い。 海から離れた場所で巻貝がちょこまかと動き出したら、オカヤドカリがレンタルしていると考えて間違いない。この島ではサザエのような重そうな貝しか見つからないとみえ、鉄筋コンクリート造りのような頑丈な家を引きずってのそのそと歩いている。家をしょって歩くのならば、バラック建てのアフリカマイマイみたいな貝のほうが身軽で良さそうだ。大きくなると更に住宅難は進むと見えてお尻の破けた巻き貝に入っているのを二回見た。すきま風に悩まされるのではないだろうか。 オカヤドカリは何種類かいるようなのだが、よくわからない。 ナンヨウショウビンはオカヤドカリが好きなようで、大きな音を立てて道路にたたきつけ、足をもいで丸飲みするのを見たことがある。食べ終わった後に見に行ったら足が8本落ちていたから前にも同じ場所で食べたことがあると思われる。
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